先日、家の中を断捨離したら
段ボール箱で何個も不用品があり
運び出すだけで大変な思いをしました。
宅配便の利用や引越し作業などで
重たいダンボールを持つ際に
腰を痛めたことのある人は
多いのではないでしょうか。
重たいダンボールは、
いくつかの点に注意するだけで
ラクに持ち運ぶことができます。
今回は、身体の負担を減らす
ダンボールの持ち方と
重たいダンボールでもラクに持てる
裏技をご紹介します。
引っ越しシーズンに備えて
重いダンボールを持つときに
ぜひ、お役に立ててください。
1.重たいダンボールを持つと腰が痛くなる理由
重たいダンボールを持つ際に
腰を痛める原因は、以下の2つです。
1-1立ったままダンボールを持ち上げる
床などの
低い場所に置いたダンボールを
膝を伸ばして
立ったまま持ち上げると
腰を痛めやすくなります。
腕の力だけで持ち上げて
上半身を起こす際
背中や腰を中心に
大きな負担がかかるためです。
1-2脇があいた状態でダンボールを持ち運ぶ
体から腕が離れて
脇があいた状態でダンボールを持つと
身体の重心がズレて
腰を痛めやすくなります。
重心がズレると姿勢が崩れ
身体のバランスを保とうとして
腰周りの筋肉に
余計な負担がかかります。
中腰でダンボールを運ぶと
姿勢が崩れた状態となり
腰への負担が大きくなるため
注意しましょう。
日頃から立ったまま
脇があいたままで
荷物を持ち運ぶ癖があると
腰痛が慢性化しやすくなります。
ダンボールの運搬作業をする際は
十分に注意が必要です。
2.負担を減らすダンボールの持ち方とは?
重いダンボールを持ち運ぶ場合でも
身体の負担が少ない
ダンボールの持ち方がわかっていれば、
比較的ラクにダンボールを
持つことが可能です。
ここでは、身体の負担を減らす
ダンボールの持ち方を解説します。
3.ダンボールの角部分を持つ
ダンボールを持つ際は、
箱の角を対角線上で支えて持つと、
小さな負担でバランスよく
持ち運ぶことが可能です。
バランスのよいダンボールの持ち方は、
下記のとおりです。⚫︎片方の手でダンボールの
手前側、下部の角を持つ⚫︎もう片方の手でダンボールの
奥側にある、上部の角を持つ⚫︎脇を閉じる
ダンボールの角を握り込むように持ち
中指と薬指を意識すると
運びやすくなります。
4.脚力を使って持ち上げる
ダンボールを持ち上げる際は、
腕の力だけでなく脚の力も使いましょう。
脚の力で立ち上がる動作と同時に
ダンボールを持ち上げることで
身体にかかる負担を分散できます。
反対に、腕だけ・腰だけに
力を入れて持ち上げてしまうと
腰を痛めかねません。
腰の負担を減らすダンボールの
持ち上げ方は、下記のとおりです。⚫︎しっかりと腰を下ろす
⚫︎片膝立ちの状態になる
⚫︎できるだけダンボールと
身体を密着させる⚫︎脇を閉じる
⚫︎対角線上の角を持つようにして
ダンボールを抱え込む⚫︎そのまま真上の方向に脚の力で立ち上がる
ダンボールは角部分を持ち
しっかりと身体に密着させると
バランスを取りやすくなります。
全身をうまく使い
スクワットの動作をもとにして
立ち上がりましょう。
5.背筋を伸ばす
脚に十分な力をこめて
立ち上がるためには
背筋を伸ばすことが必要です。
背中が曲がったり傾いたりした
状態では、身体にバランスよく
力を入れることができません。
力の入れ方が偏ると
背中や腰の筋肉へ負担がかかり
痛みを引き起こす原因となります。
ダンボールは、
背筋をまっすぐに伸ばした
正しい姿勢で持つことが大切です。
6.ラクにダンボールが持てる、お勧め裏技2選
ダンボールの持ち方以外にも、
ほんの少し工夫することでラクに
荷物を持ち運ぶ方法が存在します。
わざわざ道具を用意したり
荷物を詰め替えたりする必要がなく、
すぐに実践可能なおすすめの方法です。
重いダンボールをラクに
持ち運ぶための裏技を紹介します。
6-1 軽いダンボールを下にする
2つのダンボールを持つ場合は
重いダンボールを軽めのダンボールに
積み重ねて持つことで
ラクに運ぶことができます。
下のダンボールは
空箱でもかまいません。
人が物を持つときの感覚として
下記のような特徴があります。
身体の重心から荷物の重心が
近いと軽く感じ
身体の重心から荷物の重心が
遠いと重く感じる
人の身体の重心はおへそあたりにあり
荷物の重心はダンボールの
底面あたりです。
そのため、持ち上げるとき
重いダンボールを下にして
荷物の重心を膝周辺にするよりも
重い荷物を上に重ねて
重心をおへその近くに持ってくると
軽く感じることができます。
ただし、
軽いダンボールが大きいと
重いダンボールの重心が上がり過ぎ、
今度は全身のバランスを
崩しやすくなります。
ダンボールを重ねて持つ場合は、
重いダンボールの底が
おへその位置へ来るように
調整することがコツです。
6-2 ダンボールのフタ部分を外に折り返す
ダンボールのフタを
閉じる必要がない場合は、
短いほうのフタを外側に折り返し
その部分を取っ手代わりに持つと
ラクに持ち運ぶことができます。
腕を伸ばし、
フタの端に指の第二関節を
引っかけるようにして掴む
軽く上半身を後ろに倒して
お腹あたりにダンボールをあてます。
上記の方法でダンボールを持つと
頭の先からダンボールの底までが
一直線上に並びます。
さらに、
お腹でダンボールを支えると
腕にかかる力を軽減できます。
ただし、
この裏技は荷物が重すぎない
ダンボール自体に強度があること
が条件となります。
少量の荷物を
近くまで運ぶ場合に
向いている持ち方です。