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筋膜のつながり【アナトミートレイン】とは?

2022 3/06

「美容室でシャンプーしてもらったら、肩こりがラクになった!」

 

「フットマッサージによって、腰のだるさが軽くなった!」

 

離れた部分をほぐしているのに
あれ?
と思った経験は、ありませんか?

 

実際、私も美容室で
頭皮マッサージをしてもらうと
首から背中までスッキリしたりします。

 

これは”筋膜のつながり”
「アナトミートレイン」
という理論で考えてみると
理解しやすいかもしれません。

今回は、『筋膜』のお話です。

 

1.痛みと違う部分をほぐすことで症状が改善する⁈

体は物理的に
すべてつながっていますが、
筋肉の動きや動作においても
つながりがあります。

 

足裏のマッサージをすることで
腰痛が楽になったり


手や腕をマッサージすることで
肩こりが良くなるなど

痛みとは違う部分をほぐすことで
症状が改善することがあります。

 

これらは筋膜のつながり
関係していると考えられています。

東洋医学の考え方では、
経絡や経穴(ツボ)にも関係します。

 

筋膜リリースという言葉も
一般的になりつつありますが、

このつながりを利用した
ストレッチや運動をすることで
様々な症状を改善したり
動きやすい体を作ることができます。

 

2.筋膜とは…

筋膜とは筋肉やその他の組織を
包んでいる膜です。

つながりについてですが…

イメージとしてワイシャツを
想像してみて下さい。

ワイシャツのすそを引っ張って
しわができると、
えりの部分まで引っ張られてしまいます。

 

そのため、
引っ張られているえりの部分に
痛みや動きの制限が出てくるとします。

 

この場合、
引っ張られているえりの部分をほぐしても
根本的に症状は、改善しません。

しわのできている原因となる
すそ部分の改善が必要なのです。

 

そのため、しわができている
部分をほぐしたり改善しながら
↓↓↓
離れた部分に対する影響を
取り除く必要があります。

 

その際にアナトミートレイン
という考え方を利用します。

 

3.筋膜のつながりを路線に例えた【アナトミートレイン】

筋膜のつながりは、体の中で
いろいろな方向に張り巡らされており

路線に例えて表現しています。

 

例えば、
足の裏から
膝裏⇒腰⇒背中⇒首⇒頭
に向かって筋肉のつながりがあります。

(引用:アナトミー・トレイン 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線より)

これは、アナトミートレインでは
スーパーフィシャル・バック・ライン
といいます。

このつながりは、
腰や背中を通ります。

 

仮に腰に痛みがある場合に
このつながりのどこかに
動きの悪い部分があるとします。

 

痛みが出ている腰ではない
別の部分の動きが悪くなることで
腰に違和感があるとしたら

その部分の状態をよくする
必要があります。

 

よくある例としては
足の裏やふくらはぎが
硬くなっていることがあります。

この場合は、足裏やふくらはぎの
状態を改善することで
腰痛が軽減することがあります。

 

また、この筋肉全体を
ストレッチしたい場合は、
このつながりを意識して行うと
とても効果的です。

 

そして、ストレッチだけではなく
⚫︎荷物を運んだり
⚫︎介助をしたり
⚫︎トレーニングをする時にも
応用できます。

 

4.ラインにはそれぞれの役割がある

アナトミートレインのラインには、
それぞれに役割があります。

例えば
* 姿勢を維持するライン
* 歩行のリズムを呼吸につなげるライン
* より大きな回旋力生み出すライン
などが存在しています。

 

ラインは”連動”して動くため、
小さな筋肉単体で動作を行う時より
”省エネ”かつ”スムーズ”に
体を動かすことができます。

 

筋膜について
姿勢維持やスムーズな歩行のために
学んでみると、おもしろそうですね。

 

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